約 3,642,735 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2567.html
ぬるいじめ というか、お兄さん自身は苛めてません。 ゆっくりの生態は自分設定です。 ある家にお兄さんが住んでいました。 お兄さんはまりさと犬を飼って平凡に生活していました。 さて、新年になりはや一月も過ぎた頃のこと。唐突にお兄さんはもちを食べることにした。 それを目ざとく見つけたまりさが自分も食べたいと頼んできました。 「うぅん……もう残り少ないからなぁ」 「おにいさん、まりさはすこしでいいからまりさもおもちをたべたいよ!!」 「そうか……残り10個だからまりさには2個あげよう」 「わぁぁい!」 8個も食うと太るますよお兄さん。 それはさておきお兄さんは餅を焼き、まりさと一緒に食べることにしました。 「いただきます」 「ゆっくりいただきます!」 食べ始めて間もなく、がっついていたまりさの顔色がどんどん悪くなっていきました。。 「ゆがっ!?」 「どうしたまりさ!?」 「い、いぎが……」 「だから慌てて食べるなといったのに!急いで食べた結果がそれだよ!」 「ゆぅぅぅぅ……」 どうやら息は少しできるみたいです。 とは言ったもののこのままではまりさが死んでしまう。隣に住んでいる友達を呼んで、どうするべきかを話し合うことにしました。 えらく悠長ですね。 「掃除機は?」 「ダメだ、以前それやったら餡子吸い取って大変だったらしい」 「叩いて吐き出させる」 「それもやっぱり餡子が出たそうだ」 「もういっそ手を突っ込んで……」 「餅どころか中枢抉り取りかねんぞそれ……」 「ば、ばやぐだじゅげで……」 まりさの声が聞こえて、ふとお兄さんはある結論に至ったみたいです。 「なぁ、まりさ……お前喉ってどこにあるんだ?」 その言葉にまりさは目を見開き、 「ゆぁっ!? そ、そーいえばそーだったよ!!」 今までの苦しみっぷりは何処へやら、スッキリした顔になりました。 「全くはた迷惑な………」 ゆっくりは思い込みの激しい生物である、と幻想郷の学者さん達は報告しています。 餅を慌てて食べると喉が詰まる、と聞けばそうなるし、 子供の産み方などもその地域によって変わる。平和な地域ではすりすりが普通なのに対し、 人里に近いところではぺにまむ、となっている、という統計も出ている。 極端な話ではうーぱっくが赤ちゃんを連れて来るんだよ、と群れに広めたところ、 本当にうーぱっくが赤ちゃんゆっくりを連れてきた、という話も報告されているそうです。 いやホントゆっくりという生物は理不尽が体を持ったような生物ですね。 「で、でもほんとにくるしかったんだよ?」 「うん、それはわかるよ。顔色凄く悪そうだったからね、でもお兄さんが聞いてそういえばそうだと思ったら治ったろ?」 「そうだね!ゆゆっ!お、おっきないぬさん、こ、ころがさないでね!!ゆっくりできないよ!」 今の騒ぎで起きた犬のコロにまりさはころがされているようです。 「ははは、コロ。程ほどにしてあげてね!」 「ひゃんひゃん」 いつもはお兄さんも止めるのですが今日はまりさのせいで少し慌てたので少しお仕置きです。 「べ、べがばわるぅぅぅぅぅ!!」 いやぁ、今日も寒いですね。 後書き ヌル虐めってレベルじゃないですね、これ。ですが、ゆっくりにとってころがされ続けるってのも結構きついかなぁ、と思ってしまったり。 スレで募集した手前これからはパロ饅(もしくはパロマン)と名乗ろうか、と思います。 ぱくまんだったらゲ○ムになるところでしたね。 せんとうすぃー2 せんとうすぃー キノコのないドス れえざー ゆっくりこうないえん2 ゆっくりこうないえん ゆ虐 小ねた 食べ物の恨みは・・・・・・ やってみよう何でも実験 罠 やってみよう何でも実験 ゆっくりと現代 ドスに纏わる二、三の話 fuku3313.txt 小ネタ 中立な話 小ネタとちぇん あ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/643.html
『ゆっくりの歌』 「ゆ~ゆゆゆ~ゆ~♪」 またやってやがる。 お店にも畑にもゆっくり対策がされている昨今、ゆっくり達は野生に生えた草木や小さな虫ぐらいしか食べる物がなくなった。 しかし中には人里に現れて人間に食料を貰おうとするゆっくりもいた。 町の中央通りに面する俺の家の前には何故かゆっくりが現れては下手な歌を歌っている。 ここ数日間はゆっくりれいむの家族が歌っていた。 どこで仕入れたのか「たべもの」「おかね」と書かれた箱をそばに置いている。歌に満足したら入れろというのか。 そんな歌で誰か満足するものか。通りすがる人々は皆不快そうな視線を向けて通り過ぎていく。 しかしゆっくり達はめげない。 「おかーしゃん、おうたうまいよ!」 「もっとうたってね!!」 「れいむもいっしょにうたうよ!!」 「「「「ゆゆゆ~♪ ゆゆゆゆ~♪」」」」 今度は子ゆっくり、赤ゆっくりを交えての大合唱だ。 聞くに堪えない。マジでやめてほしい。 お前たちが歌ってるのは俺の家の前なんだぞ! 成果がなければすぐにやめるだろうと一週間我慢したがもう限界だ。 「ゆゆゆ~、ゆっ? おにーさんたべものくれるの? おかねでもいいよ!」 「みんなのうたがうまかったからいっぱいくれるよね!!」 「おにーしゃんほめてほめて!!」 「ああ、いいだろう。俺の家に来なさい」 「ゆ! いいの!?」 「これでゆっきゅりできるよ!!」 「れいみゅたちのおうちができりゅよ!!」 何勝手なこと言ってるんだか。 まぁ、一般家屋にもゆっくり対策がされてるから人の家になんて入れたことないんだろうなぁ。 嬉しそうにニコニコするれいむ家族は開けた戸に向かって駆けっこだ。 だが、荒らすかもしれないお前たちを玄関より奥へは行かせねぇ。 「ゆっ? いきどまりだよ!!」 「おくにいけないよ! どういうこと!?」 すでに玄関には透明な箱をセットしておいたのさ。 ゆっくりが家に入ったときにはすでに箱の中。 俺は全てのゆっくりが箱に入ったことを確認すると入口を閉じた。 「とじこめないでね! ゆっくりだしてね!!」 「これじゃゆっきゅりできないよ!!」 「やめちぇよね!!」「おにーさんゆっくりださないとゆっくりさせてあげないよ!!」 「はいはい、奥へ行くぞ」 れいむ達の抗議なんて無視無視。奥の部屋へと連れていく。 その時いろいろと用意しておく。虐め道具とかいろいろ。 「おじさんもういいでしょ! はやくだしてよね!!」 「もしかしてばかなの? おじさんばかでしょ!!」 「ばーか! ばーか!」 いつの間にかおにいさんからおじさんに呼び方変わってるし。 ゆっくり脳のこいつらにはその程度の罵倒しか思いつかないんだろうなぁ。スイーツ(餡) 「上手い歌を唄えたらゆっくりさせてあげるよ」 「そんなのかんたんだよ! ゆっくりきいてね!!」 「みんなでうたおうね!」 「おじさんきっとこしをぬかすよ!!」 「い~いさ~、い~いさ~♪ ゆっくりでいいさ~♪」 「うん、下手。死んだ方がマシ」 なんだろう。何か分からないけど不快にさせる声とテンポで歌うやつらだ。 俺がれいむ達の歌を否定すると顔を真っ赤にして怒りだした。 「ゆ! なにいってるのおじさん!」 「れいむたちすっごいうまいでしょ!!」 「おんがくせいのちがいだね! おじさんゆっくりふるすぎだね!!」 「おじしゃんゆっきゅりおんちだね!!」 「何でもいいけどさ。俺を満足させる歌を出さない限りずっとそこにいることになるぞ?」 その言葉に自分たちの置かれた状況をようやく理解したらしい。 母れいむなんかは冷汗を垂らしてやがる。 「ゆ! ならおじさんれべるでゆっくりうたうよ!」 「れいむのびせいにききほれてね!」 「ゆゆ~♪ ゆ~♪ かわのながれのゆ~っくり~♪」 今度は人間様の曲をレイプかよ。 それにしても元ネタを知ってるのかこのゆっくりは。 まぁ、どっちにせよ下手だな。でもこいつらが歌えるのはこれで最後かもしれないしもう少し歌わせてやるか。 「ゆゆゆ~♪ ゆゆ~♪」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ~~♪」 三秒で前言撤回。下手なくせに下手な裏声使うな。 「もうやめろ! お前たちを俺がプロデュースしてやるよ!」 「ゆぎゅっ!?」 俺は箱の上蓋を開けて赤ちゃんれいむを片手で一匹ずつ掴んで取り出す。 割と握力かけてるので赤ちゃんれいむは苦しそうだ。 「なにするの! はやくあかちゃんをはなしてね!!」 「そうだよ! いもうとをゆっくりはなしてね!!」 「ゆっくりできないからやめてね!!」 「良い声出せよぉ?」 そう言って赤ちゃんれいむ達を緩やかに握りつぶす。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!!?」 「ぎゅるじぃぃぃ!! はな"じでぇぇぇ!!!」 顔を真っ赤にして苦しむ赤ちゃんれいむはさっきの歌よりもずっといい声を出してくれた。 そうそう。ゆっくりの歌と言えばこれが一番だろ。 クラウザーさんがデスメタルを歌えば伝説になるように、ゆっくりが悲鳴を上げればこんなに良い曲になる。 嗚呼、最初からこうやって歌ってくれれば許したかもしれないのに。 「やめでね! あかちゃんぐるじぞうだよ! はなじでぇぇぇ!!!」 「ゆぅぅぅぅ! ゆっぐりできないよぉぉぉ!!」 「はなじであげでよぉぉぉ!!!」 涙を流して赤ちゃんを放してと頼みこんでくる。 こいつらの必死な声もいいハーモニーを奏でてくれるじゃないか。 「何故? 良い歌を歌ってるじゃないか」 「ぎゅぅぅぅうぇぇ!!!」「ゆっぐりでぎな"、い"ぃ"ぃ"ぃ"」 赤ちゃんれいむはその言葉を最後に潰れて静かになった。 もう終わりか。ま、お望みどおりゆっくりできたから良かったじゃないか。 「ゆぅぁぁぁぁぁああ!! なんでごろじだのぉぉぉぉぉお!!!!!」 「おじさんはゆっぐりじねぇぇぇ!!!」 「れいむのいもーどがぁぁぁ!!!」 泣き叫ぶれいむ達三匹だが、構わず子れいむを一匹取り出す。 片手では掴めないので一匹ずつ歌わせてやるとしよう。 「こんどはなにずるのぉぉ!! これいじょうこどもをいじめないでぇぇぇぇ!!!」 「今度はこれだよ」 どこからともなく取り出した釘を子れいむの右目に刺す。 「ゆぎぃぃ!! いだいよ! れいむのめがあぁぁぁぁ!!!」 「ああああ!! なんでごどずるの!!」 「やめでぇぇぇ!!!」 次は左目だ。その次は右頬、またその次は左頬。 両耳穴、足、額、脳天、リボンの結び目と体中に釘を刺し込んでいく。 「ゆぎゃっ、ゆぎぃぃぇぇぇぇぇえ!! ゆびっ!?」 今度は舌を貫いてやった。 全身釘だらけになる子れいむ。今素手で握りつぶそうとしたら主に俺の手がやばい。それぐらい釘を刺し込んでいた。 特に足の部分には重点的に刺してやった。 「やめでね! ぬいであげでよぉぉ!!!」 「みでるごっちもいだいよぉぉぉぉ!! やめでぇぇぇ!!」 「じゃあ抜いてあげるね」 「ゆっ! はやくぬいでね!!」 俺は母れいむの望みどおり子れいむの釘を抜いていく。 抜くとそこから餡子が漏れ出していく。 十本抜いた時点で体中から餡子が洩れていた。 「だ、だめだよ!! あんこがでてるよ!! やめでぇぇぇ!!!」 「えー? 抜いてほしいんでしょ?」 言いながら今度は足の部分の釘を一気に全部抜いてやった。 抜くと同時に重力にまかせて餡子が床へとぶちまけられていく。 「ゆぎぁぁぁぁぁ!!! れいむのあんこがぁぁぁぁ!!! おかーざんだずげでぇぇぇ!!!」 「あああああ!!! これいむぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 「やぁぁぁぁぁぁ!!!」 素晴らしい声だ。高音が綺麗に出せてるじゃないか。 あぁ、もっと聞いていたいが餡子が尽きた子れいむから声が出なくなってしまった。 次の子れいむて続きを奏でなければ。 次の子れいむを箱から取り出してすぐさま金槌で叩く。 「ゆべぇ!? ぎゃめでぇぇ!!」 「もうやめでぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 今が盛り上がりどころなんだ。一息でもつかせてたまるものか。 なるべく一度に潰れないように力を加減しながら叩く。餡子が少し漏れるぐらいなら構わない。さらに叩く。 「ゆぎぃ?! ひでぶっ! や、やめで!? いだっい! だたがっ、ないでぇっ!!」 「あっはっは、いいリズムで歌うじゃないか。もっとだ。もっと歌えよれいむ!!」 ノってきたぞ。もっと殴ってやる。 潰れないように潰れないように…潰れないようにぃ! 「ゆぶげぇぇぇっ!!?」 「れいぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 あ、いっけね。勢いあまって潰しちゃった。 餡子が子れいむから大量に流れ出てる。これは死んだな。 「あああああ!!! みんなじんじゃったぁぁぁぁ!!! おじさんはじねぇぇぇ!!!」 「いやぁ、でもいい歌だったじゃないか」 「なにをいっでるの!? くるじぞうなごえだったよ!!!」 「えー、君にはこの良さが分からないのかぁ。音楽性の違いかな」 「じねぇ! ごのゆっぐりごろじ!! ゆっぐりじないでいまずぐじねぇぇぇ!!!」 「まったく。君には良さが分かるよう教育しないといけないな」 そう言ってヘッドホンを母れいむに取り付けた。 ゆっくり用の特製ヘッドホンで、万力のように締めつけて取り付けるのでゆっくりには決して取れない仕様だ。 「ゆっ!? なにもぎごえないよ!!」 遮音性の高いやつだからな。 でも大丈夫。すぐに音楽をかけてあげるよ。 俺収録の『ゆっくりの歌』だ。 音楽を再生すると母れいむはすぐに顔を青ざめた。 すでにこの世にはいないゆっくり達の悲鳴が延々と聞こえることだろう。 『ゆげぇぇぇ、まりざはわるぐないんだぜ! やめぎゅぇぇ!!?』 『ちちちちんぽー!? いたちんぽー!!』 『おかーしゃんだしゅげでぇぇ!!! あちゅいょぉぉぉぉぉ!!!!』 『わがらないよぉぉぉ!! しっぽをだべないでぇぇぇぇぇ!!!』 「やめでぇぇ!! こんなのききたぐないよぉぉぉぉ!!!」 「何、すぐに良い曲だって思えるようになるさ。 そうだ。後でさっき録っておいた君の子供の歌を聞かせてやるよ」 「おじさんなにいっでるのがぎごえないよぉぉぉ!!! ひめいじがきごえないぃぃぃ!!!」 数日後、精神に異常をきたして外部からの刺激に対して何も反応しなくなったれいむが出来上がった。 食事は口元に持ってけばもしゃもしゃと咀嚼する。 ただそこに在って生きているだけの物だ。 つまらん。結局こいつもゆっくりの歌の良さが分からなかったか。 こいつはもういらない。明日の朝には生ゴミと一緒に捨てておこう。 終 by ゆっくりしたい人 短めのを書こうと思った結果がこれです。 考えながら文を書いたので最初と最後で矛盾が生じてるかも。ゆっくりゆるしてね! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2173.html
※普通のゆっくりでないゆっくりが出てきます ※普通のゆっくりがいじめられます ※お兄さん分や人間分はありません ※おうち宣言があります ゆっくり勝負 「「ゆっくりしていってね!」」 とある巣穴の前。一組のゆっくりが穴に向かって声を上げる。 ゆっくりれいむとゆっくりまりさだ。 「「ゆゆ、ゆっくりしていってね!」」 中からも声がして、こちらもまた一組のゆっくりが出てくる。 外から来たゆっくりと同じれいむとまりさだ。 「「きょうからここはれいむとまりさのおうちにするよ!」」 定番のおうち宣言をする外のゆっくり。 「「なにいってるの?ここはれいむとまりさのおうちだよ!」」 それに反論する巣のゆっくり。 お互いに自分の主張を繰り返すが中々勝負が付かない。 「そうだ!ゆっくりしょうぶでどっちのすかきめるよ!」 ふと、外のれいむが提案した。 「ゆっくりしょうぶ?」 「どっちがゆっくりしてるかくらべるんだよ」 「どうやるの?」 「まりさとまりさ、れいむとれいむがおたがいにゆっくりしているかみるんだよ」 互いに向かい合った状態になり、どれだけ長くゆっくりしていられるか競うという事らしい。 ゆっくりできないと言う=ギブアップらしい。 「ゆゆーん、それなららくしょうだよ、まりさとれいむいじょうにゆっくりしたゆっくりはいないんだよ!」 「このしょうぶ、れいむたちのかちだね!」 余裕綽々な顔をする内ゆっくり。 元からそんな顔をしているという突っ込みは敢えてスルーしておく。 そんなこんなでゆっくり勝負がスタートした。 以下、巣のゆっくりを内れいむ・内まりさと 外から来たゆっくりを外れいむ・外まりさと呼ぶことにする。 開始10分 「ゆっくりしてるね!」 「まりさもゆっくりしてるね!」 思う存分ゆっくりする内まりさと内れいむ。 「ゆっくりぽかぽかだね!」 「ゆっくりきもちいいね!」 対する外れいむと外まりさも非常にゆっくりしている。 しかしまだ勝負は始まったばかりなのだ。 1時間後 「ゆっくりできてるね!」 「これなられいむたちのかちだね!」 すっかり勝利を確信している内れいむ、内まりさ。 「かぜがきもちいいね!」 「ゆっくりできるね!」 内ゆっくりに負けないくらいゆっくりしている外ゆっくり。 この対決は長期戦になりそうだ。 3時間後 「ゆぅ、おなかすいてきたね」 「ごはんたべたいね」 内ゆっくりはどうやらお腹が空いてきた様だ。 顔が困り気味になってきている。 「ゆ、つらそうだね、ゆっくりできないの?」 「れいむたちはこんなにゆっくりしているのにね」 外ゆっくりは2匹とも表情一つ崩さずゆっくりしている。 「ゆゆ!?ぜんぜんそんなことないよ、れいむたちはゆっくりしてるよ」 「そうだよ!そっちこそそろそろこうさんしないの?」 やせ我慢をしつつ反論する内ゆっくり達。 それでも根を上げないところ、まだまだ勝負が続くようである。 5時間後。 両者とも未だにゆっくりしている、らしい。 というのも内ゆっくりが相当辛そうだからである。 「ゆぅ、ゆぅ…まだまりさたちはゆっくりしてるよ」 「いいかげん、こうさんしてね…」 対する外ゆっくりは顔色一つ変えない。 「どうみてもゆっくりしてないね!」 「あたらしくまりさたちがそのすをつかってあげるからおとなしくゆっくりしてないってみとめてね!」 形勢は外ゆっくりに傾きかけていた。 その時である。 「かわいいまりさぁぁぁぁぁ!!!みつけたわぁぁぁぁぁ!!!」 「「ありすだぁぁぁぁぁ!!!」」 内ゆっくりが悲痛な叫び声を上げる レイパーアリスの乱入である。 「んほぉぉぉぉぉ!!!!」 「やべでぇぇぇ!!!ずっぎりぃぃぃぃ!!!」 「いやぁぁぁぁ!!すっきりぃぃぃぃぃ!!!」 「べとべとする〜」 「きたないよ〜」 あれよあれよという内に4匹のゆっくりに纏わり、ありすは4回すっきりした。 1匹につき1回である。 それに満足したありすは「またあいてしてあげるわね!」と満足そうに去っていった。 この時内ゆっくりに変化が起きた。 頭からにょきにょきと蔓が生えて、小さな丸いものが蔓からでき始めたのである。 本来なら悲しみに暮れる所である…のだが。 「そ、そうだ!あかちゃんはゆっくりできるんだよ!」 「あかちゃんができたれいむたちはゆっくりできてるんだよ!」 「あかちゃんができてないれいむとまりさはゆっくりできてないね!」 ここぞとばかりの反撃である。 赤ちゃんはゆっくりできるという考えから外ゆっくりに対して優位に立ったと思ったのだ。 「それじゃ、そのあかちゃんがゆっくりできてるかゆっくりしながらみるよ!」 「まだまだまりさたちはゆっくりしてるよ!」 勝負がついたと思いきや、まだまだ決着に時間は掛かりそうだ。 8時間後。 辺りはかなり暗くなってきている。 この時間は捕食者の活動時間だ。 「ゆ、ゆぅ、ゆっくりねむくなってきたよ…」 「だめだよれいむ!ねたらまけちゃうよ!」 見るからにやせこけはじめている内ゆっくり。 子供に餡子を吸われているのだろうか、食事も摂っていない事もくわわりかなりゆっくりできていない状態である。 「ゆぅ…ねむいよ…」 「もうすこしゆっくりしたらおうちがてにはいるよ!だからゆっくりしようよ!」 対する外ゆっくりも眠気に追いやられ始めている。 このまま引き分けで終わり、かと思われたその瞬間。 再び状況は変化する。 「うーうー」 「「れみりゃだぁぁぁぁ!!!」」 またも叫び声を上げる内ゆっくり。 それも無理は無い。捕食種のれみりゃが現れたのだから。 「あまあまー」 「やべてぇぇぇぇ」 かぷりと内れいむの蔓に生った赤ん坊を口に含んでいく。 「れいむのあかちゃんがぁぁぁぁ」 「れいむとまりさはさわいでゆっくりできてないね!」 捕食種がいるというのに外ゆっくりは意に介さないでゆっくりしている。 「こっちもあまあま…うー、こっちはふかふかー」 れみりゃは外ゆっくりの感触が気に入ったようで暫く掴んだりはむはむして戯れていた。 「れみりゃはゆっくりしてるね!」 「こんなゆっくりできるれみりゃがゆっくりできないなんていうゆっくりはゆっくりできてないね!」 「ばだだよ、ばだでいぶだぢばゆっぐりでぎでるよ!」 「おぶぢばわだざないがらね!」 自分の家を守ろうとする内れいむと内まりさ。 ここまで来るともう誰が見てもゆっくりできていないと見えるのだろうが、そんな事を考えている余裕も無かった。 それでもギブアップ宣言をしていないのでまだ勝負は続くのだ。 絶対に勝つ、内ゆっくりはその為だけに耐えていた。 空腹にも無理矢理すっきりさせられた事に対しても、れみりゃに赤ちゃんを食べられた事も。 いつしかれみりゃは空の彼方へ飛び去っていった。 それでもまだゆっくり勝負は決着がつかない。 10時間後。 「ゆ、ゆがぁぁぁぁぁ!!!」 「もうゆっくりしょうぶなんていいよ!ゆっくりつぶれてね!」 遂に内ゆっくりがキレた。 内まりさは外まりさを押しつぶそうとし、内れいむは外れいむに体当たりをする。 「ゆ!?ゆっくりできないんだね?こうげきするなんてれいむとまりさはゆっくりできてないんだね!」 突然の体当たりに驚きながら、しかし全然効いていないらしくケロッとした顔で外れいむは問い詰める。 「ゆっくりしてるよ!ゆっくりしながらゆっくりできないれいむとまりさをおいだしてるんだよ!」 もう滅茶苦茶な言い分である。 殆ど体力が無いながらも、しゃにむに内まりさと内れいむは外ゆっくりの2匹に攻撃を仕掛け続けた。 「ゆっくりできてないまりさとれいむはつぶれてね!」 これでゆっくりと巣に帰って食事してぐっすり眠れる。 この2匹はそう考えていた。 そして―決着の時がついにきた。 ポタ。 ポタ。 ポツッポツッ ザーザーザーザー 空から落ちてくる無数の雫。 雨の到来である。 「あめさんがふってきたよ!」 「あめさんはゆっくりできないからゆっくりおうちにかえるよ!」 今まで色々な物に耐え、無茶な事を繰り返してきた内ゆっくりもこれには耐えられない。 何しろ雨に当たり続けていると死んでしまうのである。 レイパーのすっきりも捕食者のむーしゃむーしゃもまだ助かる道はあった。 しかし雨となれば話は別である。 もう勝負は付いた、そう思い込んでいる2匹は攻撃を止めて巣穴に戻ろうとして―外ゆっくりに弾き飛ばされた。 「たいあたりしてくるくせにゆっくりしてるなんてれいむはうそつきだね!」 「あめさんをゆっくりできないなんていうなんてまりさはくずなんだね!」 「どぼじでいぎでるのぉぉぉ!!!」 内ゆっくりは潰したと思った外ゆっくりのピンピンした姿に顎をゆがーんと空けていた。 「たいあたりやのしかかりくらいでれいむたちがしぬとおもったの?ばかなの?」 「それにあめさんがゆっくりできないっていったね?だからこのおうちはまりさたちのものだよ!」 勝負は元々巣に住んでいたゆっくりの負けで幕を閉じた。 この雨の中、散々体力を奪われた2匹は、巣を奪い取った2匹が見守る中どこに行く事も出来ず溶けていった。 「あめにとけるなんてだめなゆっくりなんだね!」 「おうちでおみずさんをぬきだそうね!」 この2匹がゆっくり勝負で勝てた理由。 それはスポンジだからである。 勿論スポンジケーキではない、台所や風呂場で使われているスポンジである。 それでもふてぶてしい顔やふんぞり返るような本能はゆっくりそのままだ。 勿論互いのスポンジをすーりすーりしながら交換する事で赤ちゃんだって作れる。 違いはあるが些細な事ばかり。 食べられる事はない、水に溶けない、ぱちゅりーは赤ちゃん用スポンジだったりする。洗剤で泡立つ。 アストロンで金だわしになる、火にすこぶる弱い、食べ物には困らない、潰しても元に戻る。etc。 そんな、饅頭ではないゆっくり。 あとがき 当時真っ二つにされたら分裂するゆっくりを見て、中身が不思議に思った人はどれだけいるのでしょう。 今でこそ餡子が一般的ですが、その前にこうだったのかな、と思う所を少し入れ込んでみたり。 そこに今のゆっくり分を混ぜ込んでみたらこんなのになりました。 普通のゆっくりではすぐ潰してしまう鬼意山でもきっと全力で虐待できることでしょう。 あ、お風呂場にあるスポンジってすぐカビますよね! 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 益ゆっくりと害ゆっくり ゲスの行き着く先 つかれたまりさ 噂・ゲスの宿命 決断
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2109.html
侵入者を知らせるブザーの音。 合金製の壁を反響し、喧しく鳴り響くそれを、ポケットから出したリモコンを操作して切ると、 河城にとりは原因を確かめるためにリモコンのモニターに表示されている侵入者の位置のある部屋へと向かった。 始めは慎重に歩いていたが、しばらく進んだところで小さな爆発音が聞こえたので、意識は一気に警戒モードへ移行。 愛用のコート状の作業服下に隠されたホルダーからリボルバー拳銃を取り出すと、光学迷彩のスイッチを入れ、 問題の部屋のドアをそっとあけて室内に銃口を向ける。 彼女の家は仲間の河童達からも異常だと思われるほどセキュリティでガチガチに固めてあった。 別に用心深いわけでもなく、気まぐれで発明した物騒な類の代物を折角だからと設置しているうちにそうなってしまっただけ。 だから部屋ごとの監視カメラとかは無い。とはいえ、結果として自分の家は簡単な要塞と化し、 それを知る親しい者は正規の手段で玄関から招かれる以外の方法で入ろうとはしない。 モラル云々を取り払っても冗談抜きで命が危険だ。 つまり侵入者は、その事を知らないで強行しようとした何か。目的は分からないが、もし産業スパイとかだったら少し嬉しいかも知れない。 とか考えながら室内を見渡すが、人影らしき物は見当たらず、代わりに風通しを良くする為に半開きにした窓の近くで 小規模な爆発の跡と、原因と思しき破裂した高価な機械、それに口を向けるメーサー砲が見つかった。 侵入者に反応したメーサー砲が、近くにおいてあった機械も巻き添えに撃ってしまったって所か。 C4爆弾でも傷の付かない壁は無事だったが、吹き飛ばしてしまった機械に関してはやってしまったなと思い、 改善の余地を検討しながら一応侵入者を探す。 窓の開き方からして、小動物の類が窓から侵入し、それに反応してしまったんだろう。 「ゆっ…ゆ…」 「…ん?」 長靴越しの感覚からふと見下ろすと足元で何やら蠢いている。 コートの下に隠れて足元はよく見えなかったが、少し下がってみると、全体の三分の一が吹き飛んだゆっくりと呼ばれる生物がもがいていた。 小動物の類なら同情もしたが、こいつは別。にとりはこの生物が大嫌いだ。 なまじ言語を話すくせに知能は赤ん坊以下で自分勝手、モラルもクソも無く、人間達の畑を荒らしたり、 人家に侵入しては散々荒らして自分の家と言い張る。 今足元にいるのはゆっくり魔理沙と呼ばれる知り合いの魔法使いに髪型や何故か被っている帽子がそっくりな種だったが、 盟友の人間の中でも親しい間柄の彼女の真似をされているのが、さらに不愉快極まりない。 放って置いても息絶えるだろうが、こいつが原因で壊してしまった高価な機械の事もある。 どう落とし前付けてくれようかと思案していると 『ゆっくりしていってね!』 窓の外に大きな霊夢種一匹と小さな魔理沙種、霊夢種三匹ずつの群れがいた。この魔理沙の家族だろう。 先陣を切って魔理沙が侵入し、後からこいつらが侵入するつもりだったか。 「おねえさんいまからここをれいむとまりさのゆっくりプレイズにするからゆっくりでていってね!」 母霊夢がクソ勝手な事をほざく。この時点で全員クビリ殺してやろうかと思ったが、それでは面白みにかける、折角だしゆっくり遊んでやろうかしら。 というわけでなるべく笑顔を浮かべたまま、足元を人差し指でさし、釣られて見た親子。 『う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!ま゛り゛ざあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!』 心地よい悲鳴を上げながらまだ息のある母魔理沙に近寄っていく親子。 「ゆっ!おねえさんが魔理沙に酷い事したんだね!」 「そうだーそうだー!」 「ゆっくりちね!」 「ゆっくり出来ないから出て行ってちんでね!」 口々に非難の声を上げる親子の姿はとても滑稽で溜まらない。 人間と違ってどんな状況でも強請る事しかせず、か弱いクセに他者から奪う事でしか生きていけないおおよそ生物としては間違った自然界から見ても歪な究極被虐生物。 「いいのかなぁ、私にそんな事言って。」 「ゆっ、どういうことなの?!」 非難の声を制して母霊夢が聞いてきた。 「確かにこいつがこうなっているのは私の作った物によるもの、だから責任ぐらいは取ってあげようかなって思っているんだけど…、まあいっか私はゆっくりいなくなるとするよ。」 背を向けてその場から立ち去るように見せかければ案の定。 「じゃあゆっくり助けてね!またゆっくり動けるようにしてね!」 「おーけー、また動けるようにしてあげるよ。」 歓喜の声をあげるゆっくり達を尻目に、私は瀕死の母魔理沙を抱えて作業室へと向かった。 この時の私の顔を見た者がいれば、恐らく二度と私に近づかないだろうな、と思いながら…。 数時間後、部屋に戻ってきた私の腕には、吹き飛んだ部分を金属部品で補い、メタルチックになったサイボーグゆっくり魔理沙がいた。 「元通りってワケにはいかなかったけど。どうだい、かっこいいだろう?」 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっくりしていってね!」 家族の輪に戻っていくサイボーグ魔理沙。 「まりさかっこいいよ! ゆっくりほれなおしちゃうね!」 『かっこいいよー!』 「おう、ゆっくりほれなおすといいんだぜ!」 見た所特にこれと言った拒否反応も見られず、脳?への障害も見受けられない得意げなサイボーグ魔理沙。 「じゃあおねえさんはようずみだからゆっくりでていってね!」 「でていってね!」 「おかちくれたらいてもいいよ!」 感謝の言葉も無しに即出てけか。やっぱこいつらクズだな。盟友達と似た顔しているだけにホント虫唾が走るよ。 これで第二段階への移行も微塵の躊躇も無くやれるって物だ。 「いいだろう、それじゃ私は今度こそ出て行くことにするよ。」 部屋を出てドアに鍵をかける。 「…さてと。」 作業室に戻った私は机に置いてあったモニター付きの、レバーやキーの沢山付いた端末を起動させる。 ヴン…という鈍い音と共にモニターに表示されるのはサイボーグ魔理沙の視点だった。 「ノイズも感度も良好。イッツァ、ショーゥタァーイム!」 かすかに光を反射するモニターには、表示されている物と重ねて自身の今までに見た事も無い様な、恍惚で凶悪な笑みが映っていた。 部屋では住居を手に入れた一家が思い思いにはしゃぎ回っている。 ここでずっとみんなでゆっくりしよう、魔理沙はさっきまで大変だったけど帰ってきてみればずっと格好良くなっていた。 あの妖怪のお姉さんはいい仕事をしてくれた。 機械を遊具にして遊ぶ魔理沙と子供達をぼうっと眺めながら母霊夢はこれからの幸せを考えて口元を緩ませていた。 『あーっ、その機械は作るのに苦労したんだぞ。 死ぬ前に少しはいい思いさせてやろうと思ったけど付け上がるな!そ~れ、のび~ろ~』 一方サイボーグ魔理沙の視点でモニターを見るにとりはそんな姿に憤慨し、手元のレバーとキーを操作した。 「ゆっ…?」 突然サイボーグ魔理沙の機械部分を開け、伸びてくるアームが、機械で遊ぶ子供を弾き落としていく。 「ゆぎゃ!」 「ゆう~ん!」 「げぶべ!」 etc 各々に滑稽な悲鳴を上げながら床に落ちていく子供達。高さが高さなので大した怪我も無いが、突然の出来事に場が凍った。 「ゆっ、まりさなにするの、あかちゃんにらんぼうしちゃだめだよ!? ゆっくりやめてね!」 「ち、ちがうよ! まりさそんなことしようとしていないのに、このてがかってにうごくんだよ!」 戸惑うのは母霊夢もそうだがサイボーグ魔理沙も同じ。自分から伸びた手が子供に勝手に乱暴する。 しかもその手の感触はしっかり自身の物としてフィードバックされていた。 『クククッ…楽しいのはこれからだよっと。』 一方にとりは薄ら笑みを浮かべたまま次の操作を実行。アームは蛇の様にのたうち回りながら二匹の目の前で六匹の子供を弾き飛ばし、 打ち据える。その感触の全ては魔理沙自身に鮮明に、無いはずの自分の腕という器官として伝わってくる。 「や"め"でえ"え"え"え"え"!!! ま"り"ざの"でや"め"で"え"え"え"え"え"!!!!」 「ゆっー!まりさやめて!」 半狂乱になって叫ぶ魔理沙に母霊夢は何とか止めようと体当たりを試みるが、アームは向きを変え、先端から三本の爪を出すと、 母霊夢の頬に喰らい付き、その肉を荒々しく引き千切った。 「うぎゃああああああ!!!!! れいむの、れいむのほっぺがあ"あ"あ"あ"!!!」 一方自分は近づいていた為に眼前でその様を見せ付けられ、柔らかい頬の肉を引き千切り、 人間で言えば指から伝わってくる中に進入させて餅皮を引き千切る感触と、同時に身体には愛する者の生暖かい餡子が掛かる。 「いだいいいい!!」 「まりさなんでこんなことするのお"お"!!」 少し離れた所には傷ついた子供達が泣き叫んでいる。霊夢も傷付いている今、自分が介抱しなきゃいけない。そう思って近づく。 「い"や"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」 「や"だ"あ"あ"こ"な"い"でえ"え"え"え"え"!!!」 「ゆっくりできないよ"お"お"お"お"!」 向けられたのは自分に対する恐怖の叫び。 「こどもに…近寄らないで…ね!」 さらに愛するものからの拒絶の言葉。 『やっぽ~♪聞こえるかなあ? みんなして自分の親に酷いやつらだ、これは思い知らせてやら無いといけないね!』 にとりは魔理沙の中に仕込まれた以前人形遣いから貰った技術で作った通信機を通して語りかける。 この声は他には聞こえない上に、身体の中から直接響くので不快極まりない。 「ゆっ…!おねえさんどこ?!」 『そんな事はどうでもいいだろう?んじゃ先ず子供から~♪』 空中で静止したアームが再び動き出し、ちび霊夢の一匹を爪で捕らえる。 「いやあああはなちてええええ!!」 『さあ~ピッチャー振りかぶってぇ~…』 アームが仰け反り魔理沙の頭の後ろまで来る。 「い"や"あ"あ"あ"や"め"でえ"え"え"え"え"な"げな"い"でえ"え"え"え"え"!!!」 爪の中のちび霊夢の柔らかい餅皮を引き裂き、もがきながら泣き叫んでいる我が子の振動、アームが勢いよく風を切る感触。 魔理沙はそれらの全てを鮮明に受け取っている。 『投げましたぁ~!』 「い"や"め"でえ"え"え"え"!!!!」 「ま"り"ざや"め"でえ"え"え"え"え"!!!!」 「ゆきゃあああー!」 再び風を切る感触と共にアームは鞭の様にしなり、爪からちび霊夢を放す。 その際に爪の尖端に引っかかった子供の肉の感触もはっきり伝え、剛速球と化した我が子は合金製の壁へと向かい、ベチャリ。 餡子の花を咲かせていた。 「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"がち"ゃ"ん"ん"ん"ん"!!!!」 母霊夢の叫びを見ながら野球の審判よろしく手をかざしてはしゃいでいた。 『ストラーイク!ばったーあうとー!』 「う"あ"あ"あ"…まりさなんでこんなこどずるのおおお!!!」 「ち、ちがうよ、まりさだけどまりさじゃないよ!」 『あ~壁が汚れちゃったなぁ。 ちゃんと後片付けしなきゃいけないね!』 「ゆっ?!」 唐突に身体が動かなくなった。いや、動いているが今度はアームの様に自分の意思じゃなく勝手に壁のちび霊夢の成れの果てである餡子の花に跳ねながら向かっている。 (ゆっゆっ?!とまってね、まりさのからだゆっくりとまってね!) 口も動かないが喋ろうとした言葉はにとりの前の端末のスピーカーから発せられていた。 『んじゃ清掃開始。』 壁の目の前まで来たところで魔理沙は餡子を美味しそうに舐め始めた。 「うっめこれめっちゃうめえ!!」 (い"や"だあ"あ"あ"あ"お"い"じぐな"んでい"い"い"!!!) 叫ぶ事も許されず、意思とは無関係に口は動く。我が子の残骸を美味しそうに舐める魔理沙。 「まりざやめでええええええ!!!!」 それを見ることしか出来ない母霊夢はの叫びは魔理沙は勝手に動く身体の中で聞くことしか出来ない。 (食べだぐない食べだぐないよおおまりさのおくぢゆっぐりやめでええええ!!!!!) 舌には金属にへばりついた我が子を舐める感触、口の中にはその甘い味。決して知ってはならない同属の味を無理矢理知らされる。 壁の餡子を綺麗に片付けたのを確認したにとりはスピーカーに口を向けた。 『美味しかっただろ、もっと食べたいよね?』 (いやだああああ!!!もうだべだぐないいいい!!!!) 『遠慮するなって。』 突然金属音と共に魔理沙の身体から四本の昆虫の様な足が生えると、リグr…ゴキブリのような速度で生き残り、母親に身を摺り寄せている子供の所に迫る。 「いやああああ!!!どっがいっでね!ゆっくりごっちにごないでね!」 「いやだああゆっくりちね!」 「ゆっくりできなくなったまりさはどっかいってね!」 『あーあ酷い事言うやつらだよね~許せないよね~?』 (ゆっぐりゆるすよ!ゆるすからまりさのからだとめてね!とまってえええええ!!!) 再びアームが伸び、子供に向い、爪の尖端で子供の頭を小突きながら品定め。 『ど~れ~に~し~よ~う~か~な♪ …どれがいい?』 (やめでえええええ!!!どれもいやだあああ!!!) 『じゃあ私の独断と偏見でこの二匹にしよっと。』 爪にちび霊夢、魔理沙の二匹を引っ掛けて魔理沙の口へ運ぶ。 「ゆっくりたべられてね!」 「いやあああああ!!!、まりさあがぢゃんだべないでええええ!!!」 「まりさゆっくりもどちてね!ゆっくりやめてね!」 二匹の悲痛な叫びは魔理沙の口内へと放り込まれる。 『ゆっくりあじわうんだぞ。』 (いやあああああ、まりざのおぐぢはぎだじでええええええ!!!) 心の叫びも空しく二匹は親の口内で噛み潰され、息絶えた。 勿論、魔理沙には我が子を噛み潰し、口の中で動く饅頭の中から潰れた餡子が、 口内から聞こえる断末魔が全て聞こえ、感じる事を強要させられている。 「うっめめっちゃうめえ!」 魔理沙の心とは正反対に口から出る歓喜の言葉とくっちゃくっちゃという租借する音。 『む、胃袋のそろそろ容量がいっぱいだな。残りはお母さんに食べてもらおっか。夫婦なんだから幸せは分かち合わなきゃね!』 今度は残ったちび霊夢2、魔理沙1の3匹まとめて掴むと、絶望し、大口をあけながら 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"…」 と言い続ける母霊夢の口に放り込み、間髪入れず爪で口を塞ぐ。 そのままさっき生えてきた金属製の足を使って跳ねると母霊夢の上に飛び乗った。 (うああああああああ!!!!!あがぢゃんがあああ!!!!) アームを通して母霊夢の口の中で自らの重さで噛み潰されてグニュリと潰れる我が子の感触を感じ取ったのだろう。 魔理沙の絶望の声がスピーカーから響いた。 一方母霊夢はせめて吐き出そうとしても吐き出せない、しかしこのままでは窒息してしまう。 我が子か自分の命か、洗濯を迫られた母霊夢は結局三匹を飲み込んだ。 『アハハハハハ…、自分の子を残らず食べちゃうなんて酷い親だな。 あ、そっかぁまた増やせばいいんだよね。』 魔理沙を母霊夢の上からどけると、金属の足を仕舞った。母霊夢はと言えば、呆然と空を見たまま動かない。 そんな母霊夢をよそに、魔理沙は突然身体の自由が戻るのを感じると同時に前進に振動が走った。 ゆっくりは前進を揺さぶられると性感する。魔理沙の身体の機械部分に仕込まれたバイブは身体全体をゆすり、耐え難い性感を与えていた。 (すっきりしたい) 頭の中を欲求が支配し始める。 『ところで自分のそれを見てくれ、どう思う?』 「ゆっ?うあああああああまりさのペニペニがああああ!!!」 両性共有のゆっくりは前と後ろに生殖器を持っている。個体差とサイズによるが、普通は人間の小指の先ほどしかない前の生殖器。 性感すると姿を見せるのだが、それが、なんというか… ドリルになっていた。 『ペニペニ(笑)とかはいいんだ、このままは収まりが付かないだろう? そこの霊夢とすっきりしたらどうだい?』 生殖器の変わりに生えてきたドリルは凶悪な音を立てて回転している。 「いやだあああ!!!こんなのですっきりしたられいむじんじゃうよおおお!!!!で、でもずっぎりじだいいい!!!!」 『だからすっきりしたらいいじゃないか、そのままじゃすっきりできないぞ~。 ほれ!』 バイブの威力を上げてやった。 『ほれほれ我慢する事ないぞ、YOUヤっちゃいなヨ!』 にとりはモニターの前で親指を立ててをバイブを最大にした。 「うあああ!!でででで、でいむうううう!!!! ずっずっぎり"い"い"い"い"い"!!!!!」 それまで放心していた母霊夢は股間にドリルを構えて突進してくるサイボーグ魔理沙に驚き、 動かない身体を無理矢理動かして逃げようとする。 「いやだよ!まりさとはもうゆっくりできないしすっきりしたくないよ!」 しかし、タダでさえ怪我をしている母霊夢に本能に支配されたサイボーグ魔理沙は振り払えるはずも無く、 取り押さえられて後ろに憑かれてしまった。 そして、発情したアリス種以上の勢いで母霊夢を後ろからドリルで突き刺す。異常に高められた性欲はすっきりする事しか頭に無い。 「うぎゃあああああ!!いっいだいいい!!ゆっゆっぐりやめでねえええええ!!!」 「ずっぎりずっぎりいいいい!!!」 何度も何度も、母霊夢が動かなくなっても魔理沙は後頭部にドリルを突き立て 、餅皮や餡子を飛び散らせながら苦悶の表情で息絶えるが、 それでも魔理沙は止めずに全ての餡子が飛び散って皮だけになった母霊夢をドリルで削っていた。 『んじゃそろそろかな?』 にとりが端末を操作すると、バイブは止まり、身体の冷却装置で急に性感は引いていき 、落ち着きを取り戻した魔理沙は辺りを見回して自分のやった事を思い出す。 一メートル四方に飛び散った愛する者の餡子とズタズタになったその成れの果てとその上にいる放心した自分。 食べたのはともかくとしても、最後のは自分のやった事だった。 「う、ああああ…ゆっく…ああああれい…あかちゃ…あああ…」 『アハハハハ、傑作傑作、自らの家族を食い散らかして、最後は死姦。 まりさはうれしくなるとついヤっちゃうんだ!って所かな? ちょっとした怪奇事件だね。文さんに売ったら喜びそうな映像が取れたよ。』 魔理沙に母霊夢の残骸も綺麗に食べさせた後、部屋に来たにとりは魔理沙の前にしゃがんだ。 「死んじゃいたい?」 コクコクと頷く魔理沙。 「だーめ、貴方は私の作品なんだから勿体無くて殺すわけないだろう? ちなみに今までのは全部記録してあるから何度でも追体験させてあげるよ。」 手元に持ってきた端末を操作してやると全身を震わせて口から餡子を吐き出した。 今魔理沙の目にはさっきまでの体験の映像が、口には子供の味が、全身には自らの愛する母霊夢を自らの判断で殺した感触が、 全て同じように反復されていた。 いくら物忘れの激しいゆっくりでもこれでは絶対に忘れられず、そのショックをいつでも何度も追体験する。 「ゆぎゃっ!」 唐突に魔理沙の全身に電気が走った。 「精神を閉じようとしてもダーメ。中の制御チップが感知してショックで起こすから無理な話さ。」 その後しばらく元気ショックを受け続ける魔理沙を後に、にとりは部屋を出て久しぶりに晴れた気分で、 注文されていた機械の組み立て作業を再開した。 あれからにとりに楽しみが増えた。 ストレスが溜まったときはゆっくりの群れの近くにサイボーグ魔理沙を放して後は遠隔操作で遊ぶ。 制御チップの所為で気を狂わす事も出来ない魔理沙はその度にその体験をさせられて、記録のストックを増やしては、たまにバリエーションを付けて追体験させられた。 死ぬ事も精神を閉ざす事も気を狂わすことも出来ない、そんな無限地獄は終わらない。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2236.html
虐待描写無し 最近一人で虐待していると色々と手間がかかって面倒な事が多くなってきた。 だからと言って他の虐待お兄さんと共同で虐待しては互いの虐待方針などの関係で結局旨味が減ってしまう。 普通の人間はそもそも虐待なんぞに興味を示さない。 動物は意思疎通の関係で問題外。 そういう訳で俺はゆっくりを虐待の相棒として迎え入れることにした。 ゆっくり達は自分がゆっくりである以上、ゆっくりの限界などを知っているからだ。 ついでに意思疎通も動物より出来て、口で使える範囲であれば道具も使えるという点もプラス評価だ。 という訳で俺は虐待のパートナーを手に入れるために森へと入っていくのであった。 「ざぐやー!ざぐやー!!」 「うー!ゆっくりしね!!しね!!しね!しね!しね!」 最初に出会ったのはれみりゃ(身体付き)とふらん(身体付き)だ。 2匹とも捕食種であり、美味しく食べる為にゆっくりを虐待する性質を持つ。 身体がついているので人間の道具もフルに使えるのもメリットになるだろう。 だが…… 「調教に手間がかかるからな……チェンジだ」 「げべっ!?」 「じねっ!?」 2匹ともかなり頭が悪い上、れみりゃは普通のゆっくりよりも厚かましく、ふらんは見境無く攻撃を仕掛けてくる。 餡子を増量するなりして教育を施せば対ゆっくり戦闘力も高い優秀な助手になるらしいが、それには相当な手間暇と費用がかかるという。 別にそこまでしてこの2匹を助手にしたい訳でもない。 ついでに捕食種である為、ゆっくりがこいつらを見かけただけで逃げてしまうのもマイナスだ。 という事で2体の頭を同時に掴んで木の幹に叩きつけて静かにさせた後、俺は次のゆっくりを探すことにした。 「げっへっへ、くずめーりんはゆっくりしないでしぬんだぜ! まりささまのてにかかってしぬのをこうえいにおもうんだぜ!」 「じゃおーん!じゃおーん!!」 次に出会ったのはまりさ種……それも言動からすればゲスまりさと呼ばれる類のものとめーりんだ。 ゲスまりさはゆっくりの中でも裏切り・共食いなどゆっくりの悪徳を寄せ集めたような性格が特徴だ。 他のゆっくりより多少身体能力が高く、ゆっくりを甚振るのに抵抗がないのが利点だろうか。 一方めーりんは言葉を喋れないためか普通のゆっくりに嫌われており、見つかるとすぐにいじめられている。 だがめーりんがいるだけでゆっくりが寄ってくるため、虐待用のゆっくりを集めるのに困らず、 ゆっくりにしては硬い表皮のせいか中々にタフだ。タフすぎて損はない。 更にゆっくりにしては聞き分けが良く温厚、余り人に害をなさず懐きやすいのも特徴といえるだろう。 だが…… 「そもそも相棒にするのに向いてないわな、チェンジ」 「げばらっ!?」 「じゃお……?」 ゲスまりさはそもそもゆっくりの悪徳を集めたような性格であるためか、こっちの話を聞かない上に調子にのる。 話を聞かせるためには調教する必要があるが、こいつを調教して助手にするぐらいならさっきの2匹を調教した方がまだ早い。 一方のめーりんは温厚な気性のせいで、自分をいじめていたゆっくりが死んでさえ心を痛めるのでそもそも虐待の相棒には向かない。 飼いゆっくりにするには十分なんだがね。 という事で俺はゲスまりさを蹴飛ばして餡子の山にすると、めーりんの悲しそうな泣き声が響く中を後にした。 「まりざぁぁぁぁぁどごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!? どがいはのありずどいっじょにずっぎりじまじょぉぉぉぉぉぉ!!」 次に出会ったのはありす種……の中でも発情している状態のものだ。 発情しているありすはゆっくり(特にまりさ種)に対する嗅覚が極めて高く、獲物を執拗に追う。 更に発情しているせいで色々とリミッターが外れているのか普通のゆっくりどころか場合によっては捕食種であるれみりゃやふらんでさえすっきりー!させて殺してしまうという。 だが…… 「そもそも見苦しい、チェンジ」 「ぎゃぁぁぁぁぁぁ、ありずのべにべにがぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 その醜態はお子様には見せられない程見苦しい。というかゆっくりの中でも屁を放ってるれみりゃと同じぐらい殺したくなる。 ついでに言えばすっきりー!させてゆっくりをあっさり殺してしまうのもマイナスだし、何より発情ありすなんてそこらへんに転がってる。 という事で俺はありすの顎の下から飛び出ていた突起を踏み潰して役に立たなくしてから、そこを立ち去った。 「ゆっくりくろまく~」 「あたいってゆっくりね!!」 次に見かけたのは人の背丈ほどもある巨大なゆっくり……ゆっくりと、その傍らにいる青いゆっくり……ちるのだ。 れてぃは捕食種でありながら他のゆっくりと行動を共にすることの多い珍しいゆっくりだ。 ドスに次ぐ体格がゆっくりたちに安心感をもたらすらしく、れてぃのそばにはよくゆっくりがいる。 ちるのは馬鹿だ。馬鹿だが畑を荒らすなどの行為はしないというよくわからないゆっくりである。 オリジナル同様凍気を纏っており、ゆっくりを凍らせてしまうため、同じゆっくりとの喧嘩には極めて強い。 どちらもゆっくりの苦手な冬でも余裕で活動する面白いゆっくりではある。 だが…… 「ゆっくりく~ろ~ま~く~」 「あたいってゆっくりねぇぇぇぇぇぇっ!?」 「やっぱりこうなるよな……チェンジ」 れてぃはやっぱり捕食種なので同じゆっくりを食べる。ついでに体格に見合うだけよく食べる。 飼うにしても虐待するにしても食費が凄まじいことになるのでそもそもこういうのに向かない。 それを無視しても、虐待するためのゆっくりを食べられては元も子もない。 ちるのはちるので、凍気のせいで思いがけないところで凍傷を負ったりするため人間との生活するのに向かないのだ。 という事で俺はれてぃに食べられるちるのの絶叫を耳にしつつ森の奥へと入っていった。 「おぉ、見つけた見つけた」 「……きめぇ丸か」 「なにかお探しのようで」 目の前で顔を高速でシェイクさせている体つきゆっくりはきめぇ丸というゆっくりだ。 ゆっくりらしからぬ速さで動き、ゆっくりらしからぬ知性を持ち、ゆっくりする事が嫌いで他のゆっくりをゆっくりできなくすることが生き甲斐という極めてゆっくりらしからぬゆっくりである。 身体付きなので道具を扱うのも問題なく、当初の希望を全て満たしているゆっくりだが……。 「いや、特に探しちゃいないぞ。チェンジ」 「おぉ、がっくりがっくり」 余りにも満たしすぎていてむしろどうかとも思う。 風の噂では既にきめぇ丸と一緒に虐待している虐待お兄さんもいるらしいしな。 残念そうな声音で飛び去るきめぇ丸を見つつ、俺は次のゆっくりを探し始めた。 「やめじぇぇぇぇぇぇ!?」 「まりじゃじにだぐないぃぃぃぃぃぃぃっ!!」 「うるとらじょうずにやけましたー!!」 次に会ったのは地面に熱した石と油煮え滾る鍋を置いて串に刺したゆっくりを揚げている体つきのゆっくり、ゆっくりおりんだ。 最近現れたゆっくりであり、体つきと体なしとでは生態が随分と違うゆっくりである。 体なしは死んだゆっくりを生き返らせることができる。 といっても所謂生きた屍なので腐って不衛生この上なく、ゆっくりたちにも人間たちにも嫌われている。 一方体つきはそれなりの知性を有しており、ゆっくりたちを揚げることに執念を上げる。 揚げたゆっくりは自分で食べる他、通りがかった人間に振舞われることもあり、これによって命が助かった遭難者もいるという。 これだけ見れば中々虐待の相棒としては優れているのだが……。 「じゃじゃーん、おにーさん! たべない?」 「お腹が減ってないから良いよ。仕事頑張ってな」 「わかったよ! おにーさんもがんばってね!!」 何分、おりんにとってはゆっくりを揚げることは“しごと”らしく、ゆっくりを揚げることに執着している。 相棒にしても多種多様な虐待には対応できないだろう。 ついでに火を使うので俺がいない時の火事が怖い。今のところおりんが元で山火事が起こったって話は聞かないが。 という事で俺は楽しそうなおりんの声と揚げられるゆっくりたちの悲鳴を聞きつつ更に奥へと分け入った。 「よぉ、ゆうか。元気してるか?」 「……む、おにいさん」 次に出会ったのは如雨露を口に咥えた緑色の髪をしたゆうかだ。 ゆうか種はゆっくりとしては極めて珍しいことに農耕の概念を理解しており、生涯を花や野菜を育てることに捧げる。 その上他のゆっくりを畑を荒らすものとして蛇蝎のように嫌っており、捕食種であるためか腕っ節も強い。 世の中には更に体つきの最早妖精に近い存在となった“ゆうかりん”とやらも存在しているらしいが、体なしでも虐待の相棒としての要件はかなり満たしているといえよう。 しかし…… 「虐待の相棒を探しててな……ならないか?」 「ゆうかにはこのはたけがあるから……」 「さよか」 何分おりん同様、ゆうかも農耕を“しごと”と捉えており、自分の耕している畑に執着している。 片手間で虐待も出来るかもしれないが、本業に傾注している以上は片手間程度でしかない。 それではちょいと困るのだ。 ついでにいえばゆうか種は全般的に警戒心が強いため、人間に関わることを避ける傾向が強い。 このゆうかと俺が気軽に話を出来るのは偶然長い付き合いになったためだからだ。 なのであんまり期待していなかったのだが。 「んじゃ寒くなってきたし元気でな」 「うん、おにいさんもげんきでね」 という事で畑に水を撒き始めたゆうかと別れ、俺は来た道を戻ることにした。 「……結局ゆっくりが相棒ってのは無理があるのかねぇ」 結局相棒となるゆっくりは見つからなかった。 普通のゆっくりに近いのは根本的にダメだったり、それなりの知性を持つのは他に性分があったり、どうにもうまくない。 やはりゆっくりをゆっくりに虐待させるのは無理があるのか……って 「おぉ、まんねりまんねり」 「……またお前か。というか何が言いたい」 目の前に高速シェイクをかますきめぇ丸が現れた。しかしマンネリとはどういう事だ。 「虐待のあいぼうを探しておられるようで」 「出歯亀とは趣味が悪いな」 「おぉ、しぇいしぇいしぇいしぇい」 「中国語かよっ!? つーか謝ってるのなら首を縦横無尽に振るな!?」 「まぁ話を元にもどしますと」 「反らしたのお前だろ!?」 ツッコミに次ぐツッコミで少し苛々してきた所できめぇ丸のシェイクが止まる。 「マンネリこそしじょうと言いたいわけでして」 「それは要するに」 「私じゃだめですか、ということです」 きめぇ丸が虐待の助手や相棒に使われているのを承知で、自分を相棒にしないかと言っている訳か。 「ふむ……」 確かにきめぇ丸はさっきも考えた通り理想的な相棒だろう。 さっき止めようと思ったのも他と同じのが嫌だったからに過ぎない。 しかし見つからなかった以上はこいつにしてしまうのが良いだろう。 だが…… 「だが断る!」 「えぇっ!?」 「ぶっちゃけ自分で売り込みに来たのが気にくわない!!」 「なんとっ、私は自分で自分の道をたってしまったということですか!」 「その通り……あの時俺に遭った時点でお前は既に負けていたんだ」 「おぉ、しょっくしょっく……ですが私は諦めない! いずれ第二第三の私があなたのあいぼうになるために現れるでしょう!それまでさらばさらば」 それを捨て台詞にしてきめぇ丸は夕焼け空に飛び去っていった。 それを無言で見送る俺。 やっちゃった気がしないでもないが、ちょっとすっきりした。 だが最後に一つだけツッコミたい。 「……第二第三のお前って……それってお前じゃん」 そうして俺は今日も一人でゆっくりたちを虐待している。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1026.html
近年、幻想郷で発見されるようになった謎の生物『ゆっくり』。(以下ゆっくり 幻想郷における著名な人物と似ているが、実際に当人との関わりは無く、 その実態は饅頭であったり肉まんであったりと謎が多い。 しかし特徴として、そのほとんどに共通して食べることが可能であることがわかっている。 現在では森に加工場が設けられ、安全に、また低価格で庶民の手に渡り、食べ物として広く愛されているゆっくり。 ここではそのゆっくりの生態について、一番生息数が多いと思われる霊夢種と魔理沙種を対象に限定し、 身体的な特徴とその生活を、実例と実験を踏まえてまとめていきたい。 1・身体的特長 霊夢種、魔理沙種ともに幻想郷における有名人、博麗霊夢氏、霧雨魔理沙氏の顔とそっくりな顔つきをしている。 (他にもレミリア=スカーレット氏や魂魄妖夢氏等と、その種類は多岐に渡るがここでは割愛する) 霊夢種、魔理沙種はゆっくりのなかでも一番一般的なもので、個体数は総ゆっくりの65%を占める。 全長は20~50Cmと個体より大きく差がでている、幼生のものは10~20Cmほど。 また、運動不足や栄養の過剰摂取に左右されサイズは変化する。 恒温動物であり、平常体温は36~38度ほど、寒さ、暑さの変化に弱く、長時間その状態が続くと死ぬ。 顔だけで身体が構成されており手や足等の部位は存在せず、移動は跳躍によっておこなわれる。 皮膚は非常に柔らかく弾力に富む、しかし強い衝撃を受けると変形してしまうおそれがある。 中身は餡子がつまっており、解剖結果では脳や各種消化器官は発見されていない。 また食物を摂取することが知られているが、食べたものがどこへ消えたかはまだ解明するに至っていない。 中身に詰まっている餡子は分析結果によると、小豆から調理して作った餡子とまったく成分が同じであることがわかっている、 一般に出回っているものは工場で加工済みのものが多いが、生のまま食べても問題はない。 不思議なことに、肺や血液等の器官は見つかっていないにもかかわらず呼吸をすることで知られている。 水中、真空での活動実験では、30秒ほどで集中力の低下、頭痛や耳鳴り、精神不安、1分ほどで全身の痙攣 3分ほどで意識喪失、神経障害、呼吸停止等の酸素欠乏傾向の結果が出た。 聴覚、嗅覚、味覚、視覚、触覚の五感を有し、痛みや臭い等にあわせて反応する。 その他、喜怒哀楽の感情を有すると思われる。感情にあわせて発汗、流涙が確認できている。 有性生殖を行う姿が確認されているが、生殖器らしいものもまだ見つかっておらず、また雄雌の存在も確認に至っていない。 生殖後は母体の頭から数本の蔓がのび、その先に実(子供)をみのらせる。(一度で4~6個ほど) その後、母体は黒く朽ち果てることが確認されている。 振動を与えると性的快感を得る、この習性をつかって人為的に繁殖時期を調節することも可能である。 またオーガズムを迎えても、生殖が成功しない限り個体が死ぬことはない。 強制的なオーガズムを持続的に与える実験では、10分で判断力の低下、失禁、 30分で強い痙攣、失神、1時間で中枢神経障害、脳障害と類似した症状が確認されている。 頭髪を全て刈り取る実験の結果、育毛、発毛が確認され、一定の長さで髪の成長がとまることがわかっている。 身体への外傷に対し、ある程度の再生力を持つ、ただし大きな肉体の欠損時には完全に再生しない。 繁殖時に蔓が頭から延びることから”植物ではないか”との見解もなされている、 動物であるか植物であるかの分類は今後の課題であり、慎重に検討する必要がある。 また野生のゆっくりを生のまま食べることができるよう、ゆっくり達の病原菌保菌例は非常に少ない、 今後はウィルスや菌等への抗体を調査する実験もとりおこなう必要がある。 2・習性と生活 ゆっくりの鳴き声は主に「ゆっくりしていってね!」「うー!」等、これはゆっくりがゆっくりである所以ともいえる。 習性として”ゆっくり”することを好み、またそれを生きる目的として活動している。 (ここで示すゆっくりとは、のんびり、気ままにする、という意味のほか、楽しく、快適に等様々な意味を含む) ゆっくりは基本的に昼行性である。早朝に起床し、夜は睡眠をとる。(種類により例外もある) 野生のものは草原や森に生息している、しかし最近は人にペットとして飼育されたり、家畜として工場で加工されたりしている。 また水辺で水浴びする姿も目撃されている、基本的に綺麗好きであると思われる。 雑食であり、野生のものはバッタや蝶等の昆虫、雑草などを主に捕食する。 また人間とほぼ同じ味覚を持ち、人間が食べることが出来るものは同様に食べることができる。 (ここのところ野生ゆっくりが人里の畑を荒らす事件が世間で問題視されている) 知能は低く、危機感知能力に乏しい。また悪意に鈍く人を疑うことを知らない。 学習能力もあまり高くなく、同じ失敗を何度も繰り返す姿をよく見られる。 しかし意思疎通できる程度人間とは会話が可能である、 生まれたばかりの個体は限られた言葉しか喋ることができないが、経験を得て様々な会話ができるようになるのが確認されている。 寿命は明らかになっていない。自己防衛能力が無いため、およそ1週間~4ヶ月ほどで外的要因で命を落とす。 幼生から成体へと成長するまでにおよそ3~5週間ほどかかる、しかし工場で養殖されているものは成長が早く2週間ほどで成体へと成長する。 (これは十分な餌の確保が可能であるからと思われる) 生まれたときからリボン及び帽子の装着が確認される、またこれは取り外しが可能である。 これらを個体から取り上げると嫌がる傾向がある。 また野生で育ったものと、養殖されて育ったものでは運動能力に面白い変化がでている。 強制的にランニングする機具(河童製)にて5分間でどれほどの距離を移動できるのかを計測したところ、 養殖されて育った個体が約1.5㎞地点で絶命したのに対し、野生の個体は約4km地点で絶命した。 このことから日々の運動によって、同じ種類のものでも個体によって体力に差がでることが明らかになった。 野生のゆっくりは冬の終わり頃から活動をはじめ、春、夏、秋と活動し、再び冬を迎えると冬眠する。 (冬眠中のゆっくりは木のうろ等で発見されている) 管理、飼育されている個体は、冬でも活動することができることがわかっている。 ゆっくりは意志疎通の手段を持っていながら、同族同士での社会を形成せず基本的に個々で生活する。 稀にゆっくり同士での2~3の集団を見かけるが、行動を共にしているだけであり、そこに格差や利害関係は無いと思われる。 また同じ母体から生まれた同士でも、その個体間に家族意識は無いものと推測される。 ここまでその生態についてまとめてきたが、まだ解明されていないゆっくりの謎は多い。 現在は、甘味として食べ物に、観賞用としてペットに、と幻想郷の人々と密接な立場にあるゆっくり達、 幻想郷の生活環境向上のため、今後とも研究を重ね、単純労働や危険労働等、家畜として別な用途の発見を目指していきたい。 ~永林氏によるゆっくり研究より~ 読みにくい箇条書き失敬 読んでて眠たくなった人も多いかも でも、なにか今後のいじめの方法の足掛け材料になると嬉しいっす
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1919.html
秋の中頃、朝から山菜採りに山へ来ていた私は、両足の疲労を取るために休息場所を探していた。 山菜は通常3割ほど残して採るのだが、最近は山菜の絶対量が少なく、あまり後に残してやることが出来ない。 登山道から少し外れた、見通しの良い涼しげな空間を見つけたので、重くなった背中の竹籠を置き、遅めの昼食を摂ることにする。 手ごろな大きさの岩に腰掛け、早起きして用意した弁当を広げた。 木々の葉擦れの音を聞きながら、私は食事を 「おにいさん!!それはまりさたちのごはんだよ!!ゆっくりおいていってね!!」 妨害された。 背後から聞こえた耳障りな怒声、声の主など明らかだが、数を確認するために振り向く。 背後には、身体を膨らませて威嚇する成体まりさ(以下まりさ)、口汚く私を罵る成体れいむ(以下れいむ)、にやにやと気持ちの悪い笑みを浮かべたまりさが居た。 弁当の匂いに釣られてやって来たのだろうか。 視界には映らないが、「ゆっくちできにゃいおにいしゃんはちんでにぇ!!」と、舌っ足らずな罵倒も聞こえるので、赤ゆっくりも落ち葉や岩陰に隠れているのだろう。 私はゆっくりの虐待を好むわけでは無いが、だからと言って野生の饅頭と会話する趣味も無い。無論、弁当や山菜を奪おうと飛び掛ってくれば叩き潰すつもりだ。 私は無視を決め込んで食事を始めることにした。 「れいぶのごはんがああぁぁっぁあぁあああ!!!」 「なんでだべぢゃうのおおおおお!!?」 れいむとまりさは涎を垂らしながら私の足元にまとわりついてくる。勿論、岩に座っている私の顔の高さまでは届かないのだが、流石に煩わしいので踏み潰してやろうと片足を上げたとき、 「れいむ!まりさ!そっちじゃないよ!!こっちのごはんをたべようね!!!」 ともう一匹のまりさの声が聞こえた。横目で確認すると、まりさが山菜を入れた竹籠を倒そうと寄りかかっている。 私は溜息を吐きながら、まず山菜を狙うまりさから潰そうと立ち上がり、その瞬間、予想だにしない衝撃を受け、後ろに倒れこんだ。 竹籠の位置から弾かれたように跳躍したまりさが私の腹を強打したのだ。 私は山道の傾斜に抗えずに、木々の間を転がり落ちていった。あのサイズのゆっくりの体当たりとは、とても信じられない威力だ。 土埃を巻き上げながら急いで身体を丸め、両手で木の根を掴み転がる勢いを殺す。擦り傷の痛みを我慢し、上半身を起こすと、得意気に私を見下ろすまりさと目が合った。 「まりさたちのごはんをかってにとるからだよ!!ゆっくりはんせいしてね!!」 発言と同時に、まりさの口内から何かが発射され、驚いた私はとっさに頭を地面に伏せた。 どすんと重量を感じさせる音と共に私の背後に着弾した物体を振り返る。それは、子供の頭ほどもある大きな石だった。 あの饅頭これを咥えてウェイトを増加させてやがったのか!? たかがゆっくりと思って甘く見た。頭の良い個体は、民家へ侵入する際に小石を使って窓を割ったり、投石で攻撃するとも聞くが・・・・ したたかに打った背中をさすりながら荷物の元へ戻ると、倒れた竹籠とひっくり返された弁当箱に赤ゆっくり達が群がっていた。 「むーしゃむーしゃ、しあわちぇー!!」 「こりぇめっちゃうみぇ!!」 「とちぇもゆっくちできるよ!!」 半日の成果を無為にされ、うなだれる私に、先ほど体当たりをしかけたまりさが近寄って来た。 「お前・・・よくも俺の弁当と山菜を・・・・」 今度は油断は無い。まりさの体当たりを警戒しながら、一撃で叩き潰せる範囲まで近づく。 通常のゆっくりならば、攻撃か、逃亡かどちらかの行動に出るだろう。だが、このまりさは再び私の予想を裏切った。 「ゆっ!!ちがうよ!!あのごはんはおにいさんのだけど、このごはんはまりさたちのものだよ!!」 驚きと疑問が、私の足を止めた。このまりさ、物の所有権を理解出来ているのか? 「このごはんだよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 まりさが駆け寄ったのは竹籠、つまり、山菜の所有権を主張していることになる。 「このごはんはむれのみんながゆっくりするためにたいせつなものだよ!!おにいさんはとりすぎだよ!!これじゃむれのみんながゆっくりできないよ!!ぷんぷん!!」 「・・・・・・じゃあ、何故俺の弁当、お兄さんのご飯まで食べてるんだ?」 ひっくり返った弁当箱を、指し示す。まりさは、ぷくーっ、っと擬音じみた台詞と共に膨らみ、怒りをアピールした。 「やまのるーるをまもれないおにいさんへのばつだよ!!ゆっくりりかいしてね!!みんなでゆっくりするためだよ!!」 真に正論である。ルール違反に罰を与える旨の発言をすると言うことは、この辺りの群れのリーダーだろうか。随分と頭の良いゆっくりが居たものである。 「なにいってるの?れいむがみつけたんだかられいむのものだよ?ばかなの?」 「おいしいごはんは、このまりささまによこすのがあたりまえなんだぜ!!」 だが、弁当を貪っているれいむとまりさはご飯粒を顔中に引っ付けたままゲラゲラと笑っている。何処の集団にも問題児は居るものだ。 その二匹は無視し、目の前のまりさに向き直る。 「ああ、分かった。山菜を取りすぎて悪かったな」 「ゆっ!!わかればいいんだよ!!おにいさんもるーるをまもってゆっくりしようね!!もうやまのごはんはとりすぎちゃだめだよ!!」 まりさは右目を閉じ、高めの声で「ゆっ!」と鳴いた。ウインクのつもりなのだろう、本当に芸達者なゆっくりである。 まさか饅頭に説教される日が来るとは思わなかった。私は、行き過ぎた人間の行動が山の生態系にダメージを与えることを認識し、心から詫びた。 「ゆぶげえぇっっ!!?」 そして全力でまりさを蹴り飛ばす!! 「どうじでごんなごどずるのおおおぉぉ!?ばんぜいじだんじゃないのおおおお!!?」 どうしてだって?なまじ頭が良いだけに、俺の行動が理解出来ないんだろうな。 まず、この山の山菜は昔から村人の食料になっていること、人間は山菜を全滅させないよう採取量は加減し、山の動物達と共存してきた。 では何故最近になって山菜の量が減った?その原因は間違いなく目の前の饅頭どもだ。ゆっくり達が現れる前は、人間も動物も十分に山菜を得ることが出来たのだから。 次に、俺に攻撃をしかけたことだ。山菜の採り過ぎと言う罪を犯した俺に対して、一歩間違えば死にかねない攻撃を仕掛けてきた。明らかに罪と罰の重みが釣り合っていない。 確かに饅頭どもにとっては食料の減少は死活問題だから、ゆっくりのルールでは極刑でもおかしくないのかもしれないが・・・・・ そんなこと人間の俺には知ったことじゃない、それが最後の理由だ。 そう、俺が人間であり、野生動物の理屈を踏みつけながら生息圏を広げて来たのが人間と言う生き物だからだ。 初めから、野生動物が正当性を持っているかどうかなど問題ではなかったのだ。 山菜が食われてしまった分、食料の確保が必要だ。 私は、餡子を吐き出し痙攣しながら呻くまりさを尻目に、弁当を貪るれいむとまりさを捕まえ、いまだ赤ゆっくりが山菜を貪る竹籠に放り込んだ。 竹籠を背負い山を降りる私の背中に、まりさの怨嗟の声がいつまでも投げかけられていた。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3316.html
町の近くにゆっくり達がひっそりと住む森がある。 人間との間には争いなど殆どなく、多くのゆっくりが人間と仲良くゆったりしている森。 森のゆっくり達は独自のルールに乗っ取り協力しあっていた。 その独自のルールというのが、他の群れではあまり見ないルールであった。 「ゆゆーゆゆーん」 地面を這うように動いているのはれいむであった。バスケットボール大のまん丸として弾力性のある体で 地面をナメクジのように張っていた。その頭の上に1本の茎を生やしながら。 「れいむ! もっとゆっくりあるいたほうがいいよ! まりさがれいむにあわせるから!」 れいむの傍に寄り添いながら動いているのはまりさである。 二匹はつがいであった。 森を抜け、あぜ道をゆったりを歩く二匹。昼間とはいえ危険がないわけではない。 それでも二匹はひたすらゆっくりと歩き続けた。 二時間かけて二匹がやっと辿りついたところはとある一軒家だった。 その家には、ご丁寧にゆっくりでも鳴らせる小さな鈴が取り付けられていた。 「ゆゆ・・・これをならすんだね。」 「そうだね。ぱちゅりーがすずさんをならすっていってたからね。」 まりさは口で鈴を何回か鳴らした。 少しして、玄関から男が出てきた。特徴のない男である。 「やあ。ゆっくりしていってね。」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 二匹は男へ元気よく挨拶を返す。 「君たちは初めてきた子だね。」 男は中から持ってきたクッキーを砕いて二匹に食べさせた。 「そうだよ! ここにくればだいじょうぶってぱちゅりーにいわれたんだよ。」 「ゆゆ・・・ほんとうにだいじょうぶなの? おにーさん?」 れいむの心配そうな目を、正面から見据えて男は言った。 「大丈夫。しっかり母親を見つけてあげるから。ほら、こんな風に。」 男はポケットから差し出した写真を二匹に見せた。すると二匹の顔は先ほどの暗く湿った顔から 明るく太陽のような笑顔を見せた。 写真に写っていたのは、4匹の赤ありすとそれを抱きかかえて嬉しそうにしている身なりのよい婦人の姿だった。 4匹とも綺麗な身なりをしている。後ろには『ありすたちのあそびば』と書かれたスペースがあった。 「ゆゆ〜! とってもゆっくりしてるね!」 「すっごくゆっくりしてるありすたちだね! かわいいね!」 まるで我が子を褒めているかのようだった。その様子を見ていた男はさりげなく聞いてみた 「あのさ、どうして今回は里子に出すんだい?」 その質問に、お互いばつの悪そうな顔をしながら見つめる二匹。その後、まりさが口を開いた。 「ゆゆ・・・すっきりー♪してこどもをそだてようとしたんだよ。でもぱちゅりーにこどもをふやしちゃいけないって いわれたんだよ・・・」 「ことしはごはんがすくないんだよ・・・あめさんがずっとゆっくりしてたから・・・」 食糧がないから群れの数を抑制したのか。まあよくある話だ。 「でもにんっしんっしたあとにいわれたんだよ・・・だからおにーさんのところにきたんだよ。」 「ぺっとしょっぷならかならずおかーさんをみつけてくれるっていわたんだよ。」 哀しそうにそう言ったれいむ。れいむの頭の上に生えている茎は僅かに揺れて、その先に付いている6匹の赤ん坊達もまた揺れていた。 「ゆすぅ・・・ゆすぅ・・・」と寝ているのかそんな息使いが聞こえてきた。 「ああ、大丈夫だから。それじゃあさっそく赤ちゃんを産もうか。」 男はれいむの目の前にバスタオルを何重にも重ねて置いた。 「さあ、この上なら大丈夫だよ。」 「ゆゆ〜わかったよ。いまからげんきなあかちゃんをうむよ!」 そう言うとれいむの頭に居た赤ちゃん達が急にモゾモゾと動き出した。 そして茎の先に近い方から順に一匹づつ落ちて行った。 落ちた赤ん坊は静かに寝ていた。男はそれをいそいで、かつ優しくタオルで包むと家の中へ急いで入った。 そして用意していたタッパーに入れると、それを冷蔵庫へと入れた。 男は外に出ると、まりさがれいむの頭の茎を折っているところだった。 「挨拶はしなくてよかったのかい?まだ育ち切ってない状態で生んだけど。」 男の問いにれいむは、先ほどとは違ってハキハキと答えた。 植物型でも体力は使うのに、疲れた様子は微塵も見せない。 「あのこたちはれいむたちのこじゃないよ! もっとしあわせなおかーさんのところでそだつんだよ! だから・・・・ゆぐう! ゆぐぅううううううううわああああああああああああんんん!!!」 しかしそんな顔は十秒も持たなかった。たちまち泣きじゃくるれいむ。 「ゆゆー・・・れいむ! すーりすーりしてあげるからおちついてね! すーりすーり♪」 まりさが必死に慰めようとしていた。しかしれいむはそんな事はお構いなしに泣き続けた。 結局れいむが泣きやむのに10分ほどかかった。男は二匹に先ほどの余ったクッキーをオヤツ代わりに与えた。 そして二匹が帰る時。 「おにーさん!」 れいむはいままで見せたことのない真剣な目つきで言った。 「ほんとうに・・・あかちゃんにおかーさんをみつけてくれる? ゆっくりしたおかーさんだよ!」 男は真剣な目で答えた。 「ああ、任せてくれ。伊達にペットショップを名乗っちゃいないさ。」 その目を見て二匹は言った。 「ありがとうおにーさん! ゆっくりしていってね!!!」 この森のゆっくり達には一つのルールがある。 もしも自分の子供を育てられない事があった場合 例えば望まぬ妊娠や食糧事情で間引く必要がある場合、とある男の家に子供を託すのだ。 そうしてその男が子どもたちへ新たな親を見つける。 子どもも親も不幸にならないそのルールは、ゆっくり達からも絶賛された。 そのルールを提案した男は森のゆっくり達から「ドスぐらいゆっくりできるよ!」と褒め讃えられた。 ここは仕事部屋。窓を締め切り昼間から電灯がついてるその部屋には、大量の透明なケースが置かれていた。 その中にはゆっくり達が居た。赤から子供まで様々なゆっくりが。 ケースには一つ一つ紙が貼られていた。『ゲス個体』『○○さん用』『良個体』『欠陥持ち』『レイパー』『おりきゃら』 などと書かれた紙だ。 男はパソコンへ向かって何かを打ち込んでいた。すると 「おにーさん!」 誰かの呼ぶ声が聞こえた。 「なんだいありす?」 男は振り返った。 「ありすのおかーさんはほんとうにみつかるの? もうおかーさんがめのまえでしんじゃうのはいやだわ・・・」 このありすは孤児である。群れで育てる余裕もないので男が引き取ってきた。 「もうすぐ会えるよ。たぶん後3日ぐらいかな。」 ありすがなにやら嬉しそうな顔で喋っていたが、男はすぐにパソコンへ視線を戻した。 パソコンの画面は受信メールでいっぱいだった。男はそれを一つ一つチェックする 『件名:赤ゆっくりを20匹ほど』 『件名:ゲス個体から生まれたまりさとありす』 『件名:子供のれいむ』 『件名:レイパーの子』 『件名:良個体から生まれたちぇん』 『件名;れみりゃ(胴有り)』 全てが注文のメールである。詳しくチェックする。 「また赤ゆっくりが付きかけたので何時も通りにお願いします。今度出来のいい写真を何点か送りますね。」 「飼いゆっくり教育用にゲス個体が欲しいです。念のためそれぞれ2匹づつお願いします。」 「ここのゆっくりは良質のゆっくりで虐めるのが楽しいです><。こんな良個体を常に供給できるなんてすごいですね。」 「生まれたてのれみりゃを探しています。できるだけ生まれたてをお願いします。」 一部のメールにはファイルが添付してあった。それを見てみると、そこにはゆっくり達の無残な姿があった。 男は事務的にメールをチェックすると、ひとつのメールで指を止めた。 『件名:生まれる前の赤ゆっくり』 「善良な親から生まれた、生まれる前のゆっくり(日本語がおかしいですが)を探しています。 友人の勧めでこちらを知りました。値段が張るのはわかっていますがぜひお願いします。」 男はすぐに返事を返した。 とある森のとある小さな穴の周り。 れいむとまりさはせっせと冬支度の為に草を集めていた。 ここの森のゆっくりは何人かのグループで冬を越す。 なので皆で作業を分担して準備をする。 「まりさ?」 れいむの呼び声に口に草を大量に頬張ったまりさが答えた。 「ゆほほほ? ゆほ?(どうしたの? れいむ?)」 「れいむのかわいいあかちゃんたちはゆっくりしてるよね!」 泣きそうな目をしてれいむは言った。 まりさはそれを見て、力強く全身を縦に振った。 「ゆゆ! そうだよね! ゆ〜♪ れいむはりきってゆっくりくささんをあつめるよ!」 木枯らしが吹いた。もうすぐ冬の到来である。 【あとがき】 このSSのゆっくり達は生息地域が限られている上に、数もそこまで多くない そう考えてやってください。作者が喜ぶので。 by バスケの人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2572.html
俺設定入ってます 悪いゆっくりが懲らしめられます。善良ゆっくりは助かります 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 と八百屋の前に現れたのはれいむ、ちぇん、そして赤れいむ3匹、赤まりさ3匹。 れいむの夫はまりさ。ちぇんは彼らの親友である。だから赤まりさがいるわけだ。 ところで、このゆっくり達は野菜をたかりに来たわけではない。この八百屋で働いている、いわばアルバイトさんだ。 「ああ、ゆっくりがんばってね」と八百屋お兄さんが声をかける。 このれいむ達はゆっくりなのに極めて知能が高い。その上物覚えも良く、礼儀正しいときているので客商売をやる上では十分だ。 彼女らはアルバイト代である“おやさい”をもらうために精一杯がんばる。もらえる食糧は微量であったが、 乱暴ながらも自分たちのためにたくさんの食べ物を持ってきてくれるまりさの役に立とうと八百屋で働いているのだ。 「ゆっくりかっていってね!!!」 れいむは主にカウンターでお兄さんと共に客と顔を合わせ、、野菜を袋に詰めたりする。 このれいむは“いちおく”までの数ならわかるので勘定を任せてもいいのだが、万引きが怖いので任せない。 「ゆっくちえりゃんでいっちぇね!!!」 赤れいむ達は看板娘?だ。 「このきゅうりとってもとげとげがするどいでしょ!だからしんせんでおいしいんだよ!わかるねー?」 ちぇんは愛想のよさで野菜を客に勧めたり、世間話をしたりする。 またその身体能力で野菜の積みおろしや陳列をしたり、たくさん買っていった客の野菜を家まで運んだりする。 そんな彼女らがより有効に働けるよう、お兄さんもあるものを発明した。 ゆっくり達でも扱える荷台、その名も「にだィー」である。 良くその辺で見かける運搬用の荷台のハンドルに代わり、スィーが前側に取り付けられている。 荷台に野菜を載せ、取り付けられたスィーの4つのスイッチを踏み分けて前後左右に動き、荷台を引っ張っていく。 これによってちぇんは野菜を客の家まで運ぶことができるし、野菜の陳列も手伝うことで作業効率が向上する。 さらにゆっくりスイッチを押せばゆっくり走るし、ゆっくりしないで押せばゆっくりしない。実に最大で秒速にして10m。 これで客が虐待お兄さんだったとしても、よほどのことがない限り逃げ切れる。ゆっくり達もにだィーを操るため、必死で練習した。 そんなこんなで、この八百屋は「ゆっくり八百屋」として評判になった。 ある日 「おにーさん、まりさがいっしょにはたらきたいっていってたよ!まりさはちからもつよいしたよりになるよ!」 れいむが言ってきた。れいむの夫ならば賢いのだろう。お兄さんはそう信じ、まりさが働くことを許した。 しかし、その期待は裏切られないと始まらない。 まりさの働きぶりはパワフルで素晴らしかった。しかし当然問題点もあるわけで。 「まりさ!どうしておやさいをたべちゃうの!これはおきゃくさんのためのおやさいなんだよ!」 「まりさがたべちゃうとおにーさんもこまるんだよ、わかるねー?」 「ごちゃごちゃうるさいんだぜ!まりさはおなかがすいてたんだしまりさがはこんだんだからまりさのものなんだぜ!!」 事もあろうにまりさは売り物の茄子に手をつけた。お兄さんやれいむ達はまりさに食べてはいけない、ときちんと忠告しておいた。 だがそれは意味を成さなかった。このまりさは働いているれいむ、ちぇんに比べて著しくモラルに欠けている。 そう理解したお兄さんはれいむに「もうまりさは連れてくるな」ときつく言った。まりさにはしかりながら、一発平手打ちをした。 次の朝。 泣きながられいむとちぇん、赤れいむと赤まりさはやってきた。その背後には昨日のまりさがふんぞり返っていた。 「どうしでまりさをつれてきたんだ!つれてきちゃだめだっていったじゃないか!」 お兄さんは怒鳴る。 「ごべんなざい!ばりざがづいてくるっていっできがながったんでず!!!!!」 「ぢぇんだちじゃばりざにがなわ゛ないんだよ、わかってよー!!!」 どうやらまりさは無理やりついてきたようだ。良く見ると顔のあちこちに争った跡が残っている。 しかし八百屋の朝は早い。オレンジジュースと小麦粉で応急処置を施し、仕事に取り掛かる。 まりさは昨日の茄子の味が忘れられなかったようで、まだ余韻に浸っていた。そして仕事もろくにせず、搬入されてくる野菜を眺めている。 ついに今度はトマトをひとかじりした。感激しているようで、ご満悦の表情で涙を流し、「しあわせー!」とかほざいている。 お兄さんは見逃さない。まりさの髪の毛をわしづかみにする。 「なにするんだぜ!まだとまとをたべてないからはやくはなせくそじじい!!」 無視。そのまま店の裏に連れて行く。 まりさは髪をわしづかみにされたまま、お兄さんとのやりとりが始まる。 「昨日あれほど言ったよね?ここの野菜を食べちゃだめだって。」「しらないんだぜ!まりさはおやさいがたべたいんだぜ!」 「れいむにもついてくるなって言われたはずだよね?」「そんなのかんけいないんだぜ!おいしいおやさいがあるのになんできちゃいけないんだぜ!!?」 もう働くなんてことはまりさの頭から消え去っているようだ。 お兄さんはそのまままりさの頬に平手打ちを食らわせる。何回も何回も。 バシィッ!「ゆびぃ!?」ベシィッ!!「ゆびょおっ!?」ビシィッ!!!「ゆぶぅっ!?」 バシバシィッ!!!!「ゆべべえぇっ!?」ビシイイイイイィィィィィィ!!!「ゆびひいいいぃぃぃぃ!!!???」 まりさの目からは涙があふれ、頬は腫れ、口からは少し餡子がはみ出ていた。 「おに゛い゛ざん…。も゛うゆるじでほじいんだぜ……。」まりさが力無い声で言う。 お兄さんは何も言わず、まりさをボウリングの要領で構える。道はまっすぐ。障害物もなく、このままいけば森へまっしぐらだ。 「もう二度と…、」 高く振りあがるあの腕!貴方は…。 「来るんじゃないいいぃぃぃっっっっ!!!!!」 「ゆあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」 ボウリングの球。まりさは森に向かってものすごい勢いで転がって行った。まりさが止まったのは500m先だったという。 さらに次の日。 やはりまりさは来ていた。今度は自分をゆっくりさせないじじいに見つからないよう、お兄さんが客に話しかけている隙を狙う。 「プラチナが最近暴落しているようですわねぇ。」「自分にゃ関係のない話ですがね。」 (ゆっへっへ!やっぱりあのじじいはばかだぜ!)もはやあの賢いれいむの夫とは思えなかった。 まりさはバックヤード(と言うのか?)に侵入した。 あたりを見ると野菜が棚にところ狭しと積んである。例のにだィーもある。 まりさは早速そのへんの野菜にかぶりつこうとする。が、ちぇんに見つかってしまう。 「まりさ!なにやってるんだよー!おしえてねー!」 ちぇんがまりさに詰め寄る。そこにれいむ、赤れいむ。赤まりさも集まり口々にまりさを責める。 そんな中、まりさの餡子脳では葛藤が始まっていた。 (なんでまりさがやさいをたべるのをじゃまするんだぜ!) (だいたいれいむたちがもってくるおやさいなんてすくなすぎでまりささまのあしもとにもおよばないんだぜ!) (そうなんだぜ!れいむたちはまりさをゆっくりさせないてきなんだぜ!) チーン。まりさの中で結論が出た。まりさは結論に従い、逆ギレした。 「ごちゃごちゃうるさいんだぜ!まりさをゆっくりさせないくずはゆっくりしね!!!」 「ゆがあっ!?」 まりさはれいむに体当たりする。思いっきり壁に打ち付けられた衝撃で、かぼちゃが棚から飛ぶ。 「どぼじでごんなごどずるのお゛お゛お゛!!!」 れいむがこんなことを言っている間に、にだィーの前進スイッチにかぼちゃが勢いよく落ちた。 そのとき、にだィーはなんと暴走を始めた!その先にはまりさ! ボンッ!「ゆごえぁっ!!??!?!?」 まりさはにだィーにはねられ壁に打ち付けられ、横たわる。しかし倒れているまりさに容赦することなくにだィーは突っ込んでくる! にだィーは壁にぶつかり、タイヤでまりさを轢いた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!!!!!」高速で回転するタイヤに、まりさは顔からどんどん削られていく! 「だずげででいぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」 まりさがへこんでいくうちに、断末魔は聞こえなくなった。そして 「ど…じで…んな…どに………。」 まりさはついに真っ二つにされてしまった。れいむもちぇんも白目をむいている。だが赤れいむと赤まりさは違った。 「おとーしゃんをころすゆっきゅりはおかーしゃんじゃないよ!!ゆっくちちね!!!」 「どぼじでぞんなごどいうのお゛お゛お゛お゛!!!!」 れいむはさっきまりさに体当たりされ、にだィーを飛び越えるようにして吹き飛ばされた。そのれいむの前からにだィーが発進したため、赤れいむ達には親れいむが殺した様に見えたのだろう。 口ぐちにれいむをせめる赤れいむと赤まりさ。その時ついにまりさを轢き、空回りしていたにだィーの右タイヤが2つ、飛んできた。それは運悪く赤れいむ2匹に直撃し、そのまま赤れいむは砕け散った。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!」 「ゆっぐぢでぎないよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!!」 「あがぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!!!」 残った赤れいむ、赤まりさは家族が死んだという恐怖から逃れようと、にだィーの横を通り抜けて逃げようとした。しかしにだィーは左タイヤだけになっている。 さらににげる赤れいむはにだィーの右を通ろうとしていた。ならば・・・。 「どぼじでごっぢにくりゅのおおおおお!!!???」 にだィーは軌道を変え、赤れいむたちに突っ込んでくる。赤れいむの赤まりさも轢かれ、全滅した。 そこに騒ぎを聞いたお兄さんが登場。 「おい!どういうことだ!大丈夫か!!」 「あがぢゃあぁん…。ばりざぁ……。」 「わからないよぉ………。」 お兄さんはとりあえずれいむ、ちぇんを落ち着かせようと話しかける。 「れいむもちぇんも悪くないよ。これは事故。でも家族が死んだ場所で働くのは悲しいだろう。暮らしていける分の野菜はあげるから、もうここには来ずにゆっくりできるところに行っていいんだぞ。」 「おにいさぁん…。」れいむもちぇんも明らかに元気をなくしていたが、最後に一言言った。 「でもわすれないでね…。まりさもあかちゃんたちもわるいこだったけどみんなれいむたちのだいじなかぞくだったんだよ…。」 「わかってよ…。」 お兄さんは静かに頷いた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1937.html
仕事に疲れた体をゆっくり休めようと家に帰ってくると家の中からなにやら蠢く音が。 こんなぼろい家に入ってくるのは、最近急激に増えてたゆっくりとか言うやつだろう。 案の定家の中にいたのはゆっくりであった 「おにいさん、ゆっくりしていってね」 「ここはまりさがみつけたから、まりさたちのおうちだよ。 わかったらごはんをもってくるか、ここをゆっくりでていってね。」 「うっせぇ、糞饅頭共め。少しは静かにしてろ。」 このあたりにも出没しているらしいことが分かっていたので、食料だけはしっかり保管していたため 被害にあった物といえば破れかけの襖にゆっくり大の穴が開いたことと、剥れかけの壁紙が剥がれてしまった事位だろう。 戸の建てつけも悪かったからそこから入ったんだろうと暢気に部屋の中を見ていると割れたガラスを発見した。 「まじかよ…。」 家に取って置いたお金も博打と酒と女に消え、次の給料日まで赤貧生活をしなければならない私にとってこれは大きな出費であった。 がそれは仕方がないとあきらめ適当な廃材を持って窓自体を塞ぐことにした。 家にいたゆっくりは非常食ぐらいになってくれるだろうと気にもしなかった。 壁から生えている怪しげなキノコを食べてるし、ゆっくりが食べて大丈夫なら焼けば食えるんだろうか。 こうして一人と2匹の奇妙な生活が始まった。 非常食用のゆっくりが逃げ出しても困るので、ゆっくりが逃げ出せないような衝立(ついたて)を立てかけて仕事に行く毎日。 そんなある日、実入りのいい仕事があるが数日かけての泊り込みというものを受け、家を開けてしまう。 食料も帰ってくる頃には腐ってしまうだろうと部屋の中のゆっくり共にぶちまけておいた。 そうして幾日か過ぎた頃、ゆっくりの体に変化が現れた。 ゆっくりの体が少しずつ黒ずんできたのである。 この部屋は湿気を多分に溜め込みやすく、唯一の窓も廃材で蓋をしてしまったため空気の循環がなくなってしまったのである。 唯でさえキノコとか(笑)が生えていただけにその部屋の汚さは想像できるだろう。 「からだがかゆくなってきたよ。まりさはうしろをかいてね。」 「わかったぜれいむ。」 そうしてれいむの後頭部をまりさが頬で擦ってやる。 擦っているうちに発情してきたのか段々と擦るスピードが増してくる。 いつの間にやら顔を上気させて「ゆっ!!ゆっ!!ゆっ!!」とおぞましい交尾をしていた。 「「すっきりー。」」 まりさの頭から蔓が生えていき、幾つかの実ができる。 「あかちゃんができたね。」 「すごくゆっくりしたこになるといいね。」 翌朝眼が覚めると、まりさの蔓に付いていた実の半分ほどは真っ黒になっていた。 また、まりさの頬も黒ずみ始めていた。 「あかちゃんがまっくろになっちゃったよ。まりさどういうこと? まりさのほっぺたとおんなじいろをしているよ。」 「わからないんだぜ。」 「まりさがなにかわるいものでもたべたせいだよ。」 「まりさはれいむとおなじものしかたべてないよ。」 それでもゆっくり達は少し調子が悪いだけですぐに良くなるだろうと思っていました。 「まりさ、またうしろがかゆくなってきたからかいてほしいよ」 「またなのかだぜ。しかたがないなぁ。」 こうして今日もカビ胞子を自分にくっつけることになるまりさ。 それから数時間後には無事に(?)赤ゆっくりが生まれることになった。 「「「「ゆっくりしちぇいっちぇね」」」」 「「ゆっくりしていってね」」 生まれた赤ゆっくりはれいむが2匹にまりさが4匹。 そのうちれいむ1匹とまりさ2匹は真っ黒であった。 初めて生まれた子供に対して感慨深かった親ゆっくりであったが、 黒ずんだゆっくりは 「「「かりゃだがすごくかゆいよ。 おかーしゃん、かりゃだをかいちぇね」」」 黒ずんだゆっくりをきれいにしてやろうと親ゆっくりは体を舐めてやる。 しかしいつになってもきれいにならず、赤ゆっくりのかゆみも引くことはない。 いくら舐めてもかゆみが引かないことに痺れを切らした赤ゆっくりは壁に自分の体をこすり付ける。 しかし体に根ざしたカビは深く、体が削れてもかゆみが引かない。 体を擦りすぎて餡子がはみ出している物もいた。 「あかちゃんはそれいじょうこするとしんじゃうよ。」 「ゆぎぃ、かゆいよ。すごくかゆいよー。」 かゆみに耐えられず擦り続けていた赤ゆっくり達はついに事切れてしまう。 「れいむのあがぢゃんがー。」 「まりざのがわいいあがぢゃんがー。」 「ここはゆっくりできないばしょだよ。 ゆっくりはやくゆっくりできるばしょにいこうね。」 しかし外に出ようにも、窓を塞がれ衝立が高く聳え立つこの場所から逃げ出すことはできなかった。 さらに数日後、男はホクホク顔で家に戻ってきた。 「短期だったが実に実入りのいい仕事だった。 ゆっくり共がぎゃーぎゃーうるさいがそれさえ耐えれたらなんとかなるな。 また加工場で募集してたら受けよう。」 この金で何に使おうか思案しながら家に入ってみるとそこは魔境であった。 部屋にいたゆっくりは全身真っ黒になっていて、その周りにはソフトボ-ル大の黒い塊が3個あった。 その辺に脱ぎ散らかしてあった下着からはキノコまで生えている。 「この部屋に住むのはもう無理だな。 幸いここに金はあるから別の場所に引っ越すか。」 「おにいさん、ここからだしてね」 「なんだこりゃ。気持ちわりぃ。」 その声に驚く男。 まさか生きてるとは思いもしなかった。 新しい住人がここに来るにもゆっくりを置きっぱなしもまずいと思ったのかゴム手袋をし、黒い塊を外へと放り投げる。 「ゆぐっ!」や「ゆべっ!」など聞こえたが気にしない。 貸主に引っ越す旨を伝えてこの家を去ろうとするが、貸主も家の惨状にびっくりしていた。 多額の修繕費を払わされたのは言うまでもない。 外に放り出されたゆっくりはかつての我が家へと戻っていった。 が巣の中にはすでに新しい住人がいたようだ。 「ここはまりさとれいむのおうちだよ。 はやくでていってね。」 「なにをいってるのかしら。 ここはありすがみつけたおうちなんだからありすのものにきまってるでしょ。 それにまりさとれいむはどこにいるのかしら。」 「まりさたちはここにいるよ」 ありすに向かって黒い塊が抗議の声をあげる。 「そんなまっくろなまりさやれいむはみたことないよ。 ゆっくりでていってね。」 そう言って黒い塊に体当たりをする 自分の子供まで体当たりされ始め、このままでは子供が死んでしまうと思ったのかこの場から逃げ出してしまう。 「おかーしゃん、かゆいよ。」 「がまんしてね。おかーさんもかゆいんだから。」 それから親しい友ゆっくりの元に向かうが、皆黒い塊に怯えたりしたため追い払われてしまう。 このゆっくり達にとってゆっくり出来る場所はなくなってしまった。 またカビゆっくりに体当たりをしたゆっくりにも変化が起こっていた。 カビゆっくりに触れたところから黒ずみ始めたのである。 このカビは接触感染する物だったがこのかゆみをやわらげてあげようと、子供やつがいのゆっくりが擦ってあげたため、瞬く間に伝染してしまった。 この山には夜な夜な黒い塊が動くという怪談が里まで広がりいっそう恐れられることとなった。 あとがき スレのほうでカビが話題になっていたので急いで書いてみた。 カビに対する知識がないから想像して書いてみましたが、この男の部屋には住みたくないなぁ。 3作目なので私も作者名を作ろうと思います。 しゃべらないゆっくりと言うことにします。 それではまた次のSSで by しゃべらないゆっくり これまで書いた物 狭き門 ゴッドかなこ このSSに感想を付ける